2015年1月末のたにまち月いちに持って行く新ネタを一部紹介いたします。
「新ネタ紹介その1」と書きましたが、時間的に「その2」のエントリーを書けるかは微妙です。
レーモン・クノー『地下鉄のザジ』(原作)とルイ・マル監督『地下鉄のザジ』(映画)
映画のDVDを持って行きます。
原作を読んだのが先か、映画を観たのが先か覚えていません。
映画はもちろん、公開当時に観たわけではなく、レンタルビデオ屋さんで借りて観ました。
滅多にないことなんだけど、あんまり気に入っちゃって、後にDVDも買ってしまったのでした。それが上のです。
思い入れ補整で若干高い値をつけているのでおすすめではありません。
文庫の方、こういうジャケットになっているって、この本を見つけるまで知りませんでした。以前は絵でしたね。
ピエール・ルイス『女と人形』と『アフロディテ』
ツイッターのツイートでもちらりと書きましたが、今年はピエール・ルイスをつとめて集めてみようと思ってます。
というのも、この年末からお正月にかけて、ピエール・ルイスの評伝を読んでました。なかなか興味深い人物でした。
もともと『女と人形』はすごい好きな小説でした。
僕は昔からどうもマゾっ気があるみたいで、谷崎潤一郎がまさにこの『女と人形』に触発されて書いたという『痴人の愛』とか、マゾの語源であるザッヘル・マゾッホの『毛皮を着たヴィーナス』とか、妖婦に翻弄されまくるといったお話が理屈抜きで好きみたいで。
現実に翻弄されたいとは思わないんですが。
リュドミラ・ウリツカヤの『ソーネチカ』とシラーの『ヴァレンシュタイン』
『ソーネチカ』の中で、ヒロインが『ヴァレンシュタイン』を読むシーンがあったので並べて置いておきます。
エマニュエル・ボーヴ『ぼくのともだち』と『のけ者』
どういうきっかけで手に取ったのだったか覚えていないのだけれど、とにかく読む機会があって、そうしたら好きな小説だったという。
まず『ぼくのともだち』を読んで、その後は『ぼくのともだち』の作者の本だということで『のけ者』と、あと『きみのいもうと』も読みました。
若い頃、小説にしろ映画やドラマにしろ現代劇に馴染めなかったのですが、それは、劇中人物に自分に似た人がぜんぜん居ないと感じていたからでした。
ボーヴの書く人物には共感を抱くことができて、それで好きでした。
今は、自分に似た人がぜんぜん出てこないフィクションであっても平気で楽しむようになっておりますが。
大友克洋『彼女の想いで…』
大友克洋の初期の名作「Fire Ball」が収録されております。
大友克洋は、最も好きな漫画家の一人です。ナンバーワンといってもいいかと思う。
しかし、「AKIRA」を最後にすっかりアニメーション映画作家になってしまったのが残念であります。
もっと漫画を描いて欲しかったなぁ。
大友克洋の漫画をあまり読んでいない人には、「AKIRA」とかメジャータイトルだけでなく、初期の短篇漫画とかおすすめしたいです。
まったく僕の趣味で、即売会には毎回一冊は大友克洋を混ぜとこうかな、なんて思います。
「新ネタ紹介その1」はこれにておしまい。
明日「その2」を書きたいなと思っております。
たにまち月いち古書即売会は30日(金)からです。よろしくお願いします。
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